将来はゴールイン!を目指すならこれ。それは幸せな家庭のかたち

恋愛中のカップルは向かい合って、お互いのコミュニケーションを大切にして関係が成長します。言われなくてもわかって欲しいところなのですが、実際はこれがなかなか難しいようです。

自分の欲求を要求するばかりで、相手の都合をまったく無視してまっているカップルが意外と多いようです。自分の主張を明確に伝えるのは単にコミュニケーションのはじめだと知らないようです。

コミュニケーションは、関係を気づくための行為ですが、これもまた1つの作品として積み重ねていくものだからです。主張を一方的に押しつけているのでは、まったくコミュニケーションが育たないのも仕方がありませんよね。

家人の卦は、上の形は陽−陽−陰です。これは風を意味します。風は入って従う意味を持ちます。上の卦は外に立つ男ですが、家を向いて気遣い、そして従う形だというとらえ方をします。易はこれが家庭を持つ男性の理想の形だと言っているのです。そのように言われると上の風(巽)は外で働く男が下を向いているように見えます。

対している下の形は陽−陰−陽になっています。これは火を意味します。火は明るく、美しいものを意味していますね。家ではいつも暖かい明かりが灯されていて、周囲の人をも引きつける魅力を持ってる状態が良いとされます。下の火は(離)が美しい家庭と奥さんを表しているとも言われるゆえんですね。

少なくとも真剣に異性とお付き合いするのであれば、将来のゴールは結婚し家庭を築くことでしょう。その場限りの情熱を感じたいだけであれば、目指すべきゴールなんて必要ありません。真剣だからこそ将来の目標は幸せな家庭ですよね?

八卦が提示しているモデルは、一家のあるじが外で労働に従事し、女が家庭を守るという伝統的なモデルです。出かけては家族を思い慕い、家庭にあっては暖かに包み込むといった感じで理解していただきたいところです。

漠然としたイメージよりも具体的で明確なイメージが良いですね。言い替えれば、言葉であれこれ言い合うのではなく、目に見える形に表されていれば、より具体的で明確なイメージが伝わり、共有する助けになります。

ですから、どのような家庭を築くかを考えるときにも、その家庭のモデルが必要になります。どのような状態に進むのかは、願っているゴールを明確にすることから始めなければいけないのです。その場の感情に身を任せて判断していては、成り行きに振りまわされてしまうに違いありません。

風火家人の卦をモデルとしてそのまま利用せず、応用すると良いでしょう。そのままの形を相手に押しつけてしまうのは、結局コミュニケーションになりません。要求し合って行き違ってしまう可能性もあります。本質を捉えて応用するのが大切です。

と言うのも、現代的な家庭とは少し違うように思えるからです。風火家人の形のイメージに同意するのは男性ではないでしょうか。逆に女性は少し違うことを願っているように思えるのも、女性にとって社会が大きく変化しているからです。

結果として問題になるのは、夫が家に帰ってこないという状態。外で残業に次ぐ残業で仕事に打ち込んでいる姿は美しいと思われがちですが、本当に大切なものを忘れて走っているだけのように見受けられます。

また妻が家庭を守ってくれない、なんていう相談も少なくありません。でも家庭は本来家族みんなで作っていくものであるはずです。本質はどこにあるのでしょうか。このような相談を受けると、悲しい気持ちになります。

役割分担ではなく、臨機応変な家庭を目指すといいのではないかと思っています。どちらが外に出ても家庭を思い、家庭は暖かく迎えるように協力し合うのはいかがですか?